2015年11月9日月曜日

第23回 日本山岳耐久レース ハセツネカップ

 
 
また今年も走ってきました。











今回は2度目ということもあり
前回(14:03)の反省を踏まえ自分にとって理想のレース展開(サブ13目標)を考えてみた。
 
①渋滞を回避するため入山峠まで60分までに入る。
 
②入山峠から月夜見まではハセツネコースの中で最も強度の高いエリアなので体力温存に努める。
 
③月夜見以降の後半は下り基調、ここはとにかく突っ走る。
 
④荷物量は最小限に、走り続けられれば寒くない。 
 
 
このレース展開をもとに8月から本格的にトレーニング開始。
 
1時間トレイルを全力で走る練習(入山峠対策)
とひたすらロード練習を強化した。
 
 
ハセツネコースって後半結構フラットな場所がありここで抜きまくれるって事を前回で学んだのだ。






そしていよいよレース当日




数か月前ランブラーさんからハセツネ攻略のポイントを教わった
 
「いいかジム、ハセツネはとにかくスタートと入山峠までがかなり重要なんだ」と。
 
確かに渋滞回避することと入山峠からのシングルトラックは抜ける箇所が少ないって事を考えればそうなのかもしれない。




スタートの合図が五日市小学校に響き渡る、それとともにいっせいに飛び出した。

直後沿道でチームの応援が見える、けど応えてる余裕はない。

入山峠までとにかく全力で走った。


 
 
 
 
夢中で走る事60分、目標の入山峠に到着。
例の階段は少し並んでいる程度で渋滞は無し。
 
 実は今熊神社のトイレに行きたかったのだけど渋滞が恐ろしくとても行く勇気がなかった。
 
 
 
 
 
※ハセツネは自分が出るレースで最も重要で大きなウェイトを占めています、練習嫌いな自分が走るのはハセツネの為。そんな大事な場面でちょっとトイレに行きたいからって台無しにできるレースではないのである。






入山峠から月夜見(第2CP)まではチーム獣人のサブ13ペースノートに従い淡々とレースを進める。

幸い入山峠の時点で10分ほど貯金があったのでゆっくり第1CPの浅間峠まで行くことに。
 
 
 
市道山分岐を過ぎたあたりから足が攣り始めた、ただ脹脛ではなく太ももの方だ。
脹脛が攣ると動けなくなるけど太ももは割と大丈夫なんだと初めて知るw
持参したコムレケアを飲もうとし何故か噛んでしまった。
 
これが最悪の始まりでコムレケアの苦みが口の中に広がり最低の気分。
何度も水を飲んだが中々消えない。
そのことが気になりレースに集中できなくなる始末。。。



まあいつも走り出しは調子が悪く浅間峠までにアキラさん、永井くん、yasuyoちゃんRBRGの慶くん、ビビさん、ヒラドンさんに抜かれるという悲しいけど想定内の展開(笑)


入山峠から浅間峠のセクションが一番ダメで一番追い抜かれた。
ここを攻略しないとサブ12はムリだろうな・・・







 
 
いつもより2週間遅れだった今回のハセツネ
 
チームのみんなも「寒さ対策をどうするか」ってことに頭を悩ませていた。
 
 
去年はTシャツで最初から最後まで走り続け全く寒さを感じなかったので
 
5℃くらい低くても大丈夫と 防寒具はウィンドシェルのみで決定。
 
  
で結局一番寒かったのは何故か浅間峠までの明るい時間帯、けどウィンドシェルを一度も着ることなくゴールできました。(着たのはスタート前とゴール後のみw)
 
 
 
 
 
 
レース時期が遅いってことは日の暮れるのも早い。
 
浅間峠までのタイムは去年より40分近く縮めているのに少し手前でほぼ真っ暗という有様。
 
 
ちなみに自分は浅間峠から三頭山までの明るいトレイル見たことがない。
 
 
 
 
 photo JBS
 
浅間峠(第1CP)で待つチームメイト
 
チームROD!!での参加人数が過去最多ということもあり応援の方も気合いが入っていた。
 
関門での滞在わずか数分だけどレース展開のことだったり全然違う話で笑ったりとかなり気持ちが楽なる。
 
みんなの「おおー ジムきた!  こっちこっち!」って声をこのレースで何度聞いたか。
 
いつか応援の方でもハセツネを味わってみたい、そう思わせるほど皆チーム愛であふれている。
 
 
 
 
 
 
 

 photo JBS
 
CPに到着したとはいえ寒いのであまり休んでいられない、ジェルのゴミを後ろに移しおにぎり1つ食べてスタート。
 
初めてレースで厚底シューズを履いてみたけどなかなか良い、脚へのダメージが明らかに少ない気がする。 HOKAは幅も狭いので下りでつま先が前に当たりづらく良かった(今回は爪死ななかったw)
 
 
 
 
 
 
 
photo JBS
 
浅間峠を後にして第2CPの月夜見へ向かう応援メンバー
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
浅間峠を過ぎると調子が上がってきた、攣り気味だった足もなんとか持ち直しフラットなトレイルでどんどん抜き始める。
 
去年はキツいと感じた三頭山もそれほど辛くない、淡々とリズムにのって登るほとんど止まらない。


この辺りから霧と雨が降ってきた、かなり気温も下がってきたし止まっていたらあっという間に凍えてしまうだろう。

ハセツネ名物霧対策でヘッデンにワキフィルター(イエローフィルム)を装着してきたので視界は良好
ただ次回は腹に巻くライトも持っていこうと思います、やはりヘッデンだけじゃ足元が見えづらかった。






そしてこんなもんだったっけ?とか思いつつ三頭山を登りきり
今度は一気に下る、ここの下りがコースで一番危ない下り。
慎重に慎重にゆっくり下った。

今回は転倒ってしなかったけどコケると捻挫もそうだしモチベーションもかなり下がる、ゆっくり行く方がきっと速いだろ と自分に言い聞かせて。
 
 
 
 
ほどなくして第2CPの月夜見が見えてきた。
 
 
 

 photo  KMD監督
 
 
ここは唯一の給水所、背負ってきた2リットルの水分は300ml残っている程度だったので水1リットルをハイドレへ。そしてコップ1杯のポカリをその場で飲み干した。
 
 
 
 
 
 
ここでジャキさん(JBS)からレース状況を教えてもらう。
 
「調子はどうだ?」
 
 
「上がってきました」
 
 
「そうか。   
 
いいかジム 10分ほど先にビビちゃんがいる
その先にyasuyoと永井がいる、30分くらい先な
 
いいか今のお前のペースならビビちゃんに追いつける
いや、永井にも追いつけるぞ。
 
yasuyoは絶好調だから厳しいかもしれない
 
しかしヤツ(永井くん)は数回転倒して捻挫してるんだ。相手は手負いだぞ。
 
行け!刺してこい」
 
 
「わかりました」
 


※ 「仲間」と書いて「最高のライバル」と読む。これはROD!!の団訓の一つである。
 
 
 
 
その時強烈に競争心を煽られるたのか、何故か追いつき追い抜いてやると思った。
 
月夜見をスタートするとき応援メンバーから周りに響き渡るような大きな声で送り出してもらい少し泣いた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
自分はポールを使いながらリズムに乗って走るのが好きなので基本ハンドライトは使わない
 
やはり足元を照らすのにはハンドライトが有効で霧が濃くなると厳しい状況だった。
 
 
 
ところが月夜見を過ぎると霧が無くなっていた。
 
よし、いける!
 
 
 
 
去年一番キツいと感じた御前山の登りでもビートを刻む
 
ひたすらビート刻むのだ、決して止まらない。
 
 
 
 
 
 
月夜見からだいぶ経過した大ダワの少し手前のトレイルにビビさんが座っていた。
 
 
過去何度か一緒に走ったけど追いつけないなっていつも思うほど彼は速い、レースも後半だしきっと完走もするだろう。そう思い先を急ぐ。
 
 
大ダワもノールックでスルー
 
後半はほとんど止まっていない、止まるのはおにぎりを食べる時ぐらい。
 
 
他の選手もほとんど休まないし歩かない、ましてや寝てる人も皆無だった。去年14時間で走った時とは周りのランナーのレベルが明らかに違う。
 
 
 
 
 
 
 
第三CP到着
 
ここは去年同様ほとんどのランナーが休まず走り抜ける。
 
 
ここまで670分
 
チーム獣人サブ13ペースノートでは664分
 
6分ほど遅いけどここから十分巻き返せる自信があった。
 
 
 
 
「いける、サブ13達成できる」
 
 
 
 
 
日出山山頂からの夜景に感動しつつポールをしまい、ハンドライトを出した。
 
この先はほぼすべて走れるハセツネご褒美セクション「金毘羅尾根」
 
 
 
 
去年同様今年も爆走。
 
そのちょうど中間あたりでギリギリ永井くんに追いつく、やはり捻挫がひどいようで辛そうに歩いていた。
 
 
 
「大丈夫?」
 
 
「うん、歩いてでも完走するよ。
 
この時間ならサブ13達成できるよ、がんば!」
 
 
「ありがとう、永井くんも絶対完走しろよ」
 
 
そんな会話を交わしゴールへ向かい突っ込んだ。
 
 
 
 
 
 
アスファルトの道が見えてきた、いよいよゴールはすぐ近くだ。
 
10時間以上も土のトレイルを走っていたせいなのかアスファルトの道が痛い。
 
痛くてたまらずスピードダウン。。
 
 
それでも歩かずにゴールに突っ込んだ。
 
 
 
 
 ゴール
 
 
 
 
 
 
 


 
自己ベスト更新
 
そして最大の目標サブ13達成できました。
 
 
 
ハセツネサブ13はフルマラソンでいうと3時間半~4時間レベルと言われており
 
にわかトレイルランナー(自分)レベルだとギリギリ達成できるかどうかの目標。
 
 
 
 
もちろん練習もあるけどやっぱり一緒に走った仲間に負けたくないって気持ちだったり
 
寝ないで応援してくれているメンバーに助けられたりと
 
それ以外の要素もたくさんある中での目標達成、ホントに嬉しかった。
 
 
 
 
 
それと同時に初めて走ったハセツネのドキドキ感や不安や得体のしれないものへの挑戦って気持ちは薄れていた。 
 
そもそも自分にとってトレイルランてなんだろ?とか
 
アスリートを目指してたわけじゃないしタイムってそれほど重要なの?とも思ったりして妙に冷めてしまった部分もあったのも事実。
 
 
 


まあそんな疑問も時間が解決するだろってことでとりあえず2度目のハセツネが終わったのでした。


 photo JBS
 
yasuyoちゃんとゴール後ジャキさんにトン汁をごちそうになるw
 
ちなみにyasuyoちゃんは自分より20分以上先にゴールしていて追いつけるレベルでは無かった(JBS予想的中すぎるww)
 
 
 
 
なんだかんだ言いつつ次回もきっと出ちゃうんだろなー
 
だってこんなにキツくて楽しいイベントはほかにないでしょ?
 
 
 
 
 
最後に一緒に走った仲間、応援してくれた皆さん本当にありがとうございました。
 
みなさんの力なしでは目標達成やこの充実感は味わえなかったと本気で思っております。
 
 
 
 
 
 
 
RUN OR DIE!!
 
must be whiteout!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ウェア
バフ
フラッドラッシュスキンT
パタゴニアフォアランナーシャツROD!!ver
ファイントラックアームカバー
フーディニJKT
ストライダープロショーツ
サロモン手袋
injinji5本指ソックス
HOKAラパヌイトレイル
エマージェンシーポンチョ
UD SJベスト
 
特に問題はなかったけどショーツの下に何か履いた方がより暖かくよさそう。
最低気温5度くらい少しだけ雨が降ったけど本降りだったら耐えられないと思う
2.3分止まるだけでマジで冷えてくる。
結局最後まで半袖短パンで走り続けた。
 
エネルギー・水分
mag-on  10ケ
スポーツようかん3ケ
おにぎり 4ケ
水 1.5リットル
オレンジジュース 06リットル
塩熱サプリ
 
おにぎりは海苔無しがベター、おにぎりは必須フード
水は月夜見までに300ml程度残っていたと思う、オレンジは半分以上残った。
後半オレンジジュースがマジでうまい、コーラより断然良かった。
ようかんよりmag-onの方が良い。
次回はコムレケアをもう少し持っていく、前半かなり足が攣った
 
 
 
ひらどんさん作製のタイム表
 
 
 


0 件のコメント:

コメントを投稿